前世戦士の映画日誌

前世が戦士らしい女が映画を観て色々吐き出します 生態日誌です

『マトリックス:レザレクションズ』そして私は会社を辞めた(ネタバレあり)

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1年ぶり更新です。そして、この2022年の間に私、戦場のような会社を辞めて転職しました。
何故って貴方、21年の年末に『マトリックス:レザレクションズ』を観たからですよ。

 

1999年に公開され、革新的な映像技術とストーリーで社会現象を巻き起こしたSFアクションの金字塔「マトリックス」。2003年に公開された続編「マトリックス リローデッド」「マトリックス レボリューションズ」で3部作完結となった同シリーズの新たな物語を描く、18年ぶりとなるシリーズ新章。主人公ネオを演じるキアヌ・リーブスが過去作と変わらず同役を担当するほか、トリニティー役のキャリー=アン・モス、ナイオビ役のジェイダ・ピンケット・スミスらが続投。ネオを救世主と信じ、世界の真実を伝え、彼を導くモーフィアス役を「アクアマン」のブラックマンタ役で知られるヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世、ネオの宿敵スミス役をドラマ「マインドハンター」のジョナサン・グロフが新たに演じ、ニール・パトリック・ハリスクリスティーナ・リッチらが扮する新キャラクターも登場する。シリーズの生みの親であり、過去の3作品を監督しているラナ・ウォシャウスキーがメガホンをとった。

2021年製作/148分/G/アメリ
原題:The Matrix Resurrections
配給:ワーナー・ブラザース映画

映画.comより)

マトリックス』シリーズって、1作目は大好きで大好きで、好きすぎて公式グッズの「トリニティのコート」を買っちまった(しかも普通に着ていた)くらいだったんですが、2作目3作目ってイマイチなんですよね。

私にとっての『マトリックス』は、コンピュータと人類がどうとかいう話はどうでも良くて、ネオが無意識に自分に掛けていたリミッターを外して解放される話、なんですよ。
だから、ラストでネオには1作目のように飛んで欲しかったの。キリストみたいに横たわってどっか連れていかれるんじゃなくてさ。
「映画としては面白かったけどでもなんかそうじゃない」というモヤモヤを残した、いささか微妙なシリーズの終了でした。

で、この4作目ですよ。
感動しました。私が観たかった『マトリックス』の続きはこれだったんだなと。
再び飛べなくなった=救世主として自信がなくなったネオが、飛ぼう飛ぼうモヤモヤしている話です。

そして、飛んだのは救世主だなんて誰からも思われてなかった、トリニティだったったのよおおおおおおおおおおおおおお!

ああ、救世主(=飛べる)かどうかなんて、誰かから決めてもらうもんではなくて、自分で決められることなんだと、強烈に脳天殴られた気持ちでした。
ネオがいつ飛ぶんだろうと思って観ていた、つまり当たり前のように救世主=ネオだと思っていたので、本当に感動しました。
少なくとも、あの時の私の心にはどでかい衝撃が走りました。

このブログを始めたたころから転職はぼんやり考えてました。
なにせブログにも書いてた通り、過労でメンタルやられて休職するわ、身近に突然死が出るわ、復職しても環境はアフガニスタンだわでしたから。

でもでも私、なんだかんだで創業年数3桁の国内大手企業に25年も勤めてたわけですよ。私も40代後半になり、「あと10数年我慢すれば定年だし」とか、「業績ヤバくなってきたから数年我慢すればリストラ始まって積み増し退職金がガッポリ貰えるんじゃ」とか、打算もありました。
なにより大企業という温室に4半世紀も暮らしていれば、外に出ること自体が恐ろしいわけです。そうそう簡単に決心なんかできません。

でも、2021年12月の年末にこ映画を観ちゃったら、もう居ても立っても居られなくて、正月に転職エージェントに登録、1月の連休明けには初めての面接、2月半ばに転職先が決まり、色々あって5月から新しい会社に入社と、怒涛の人生大転換をやっちまいました。

飛びましたよ。自分で決めて、飛べました。
転職したからって、決して人生バラ色になったとは言いません。苦労はあったし一時は体も壊しましたし。変化と事件ばかりの1年で、落ち着くまで確かに1年かかりました(おいおいネタにします)。

が、少なくとも転職したことを後悔なんてしてません。もう飛ぶ前には戻れません。

文字通り、人生変わった映画になりました。
ありがとう、ありがとう『マトリックス

ということで、2023年、またたわごとを書き続けてまいります。